4. 76年前の今日(8月15日)

 正午、蝉が鳴き止むと、しんとした静けさと焦げるような暑さが戻ってきた。

自宅前の空地に置いた古いラジオを囲むように12~3人の近所の人たちが集まった。

終戦詔勅といわれる「玉音放送」は雑音がひどく内容も難解で分かりにくかったが、「~堪へ難キヲ堪へ忍ビ難キヲ忍ビ~」のあたりで戦争に負けたことが判った。

 泣いている人が多かったが、私は中学校での嫌な軍事教練がなくなるかも、とホッと

したことを覚えている。